【ゴースト施工ショップ 探訪レポート No.03 】~ついに業界トップクラスのラグジュアリーショップでも!~ カーメイクアートプロ@大阪

~ついに業界トップクラスのラグジュアリーショップでも!~ カーメイクアートプロ@大阪

カーフィルム製品の中でも登場以来、ユーザー様から絶大な人気を誇る「ゴースト」シリーズ。法令遵守した施工を通じ、「ビジネスとしての収益増加」「ユーザー満足の向上」の両面でゴーストを活用しているショップ様をご紹介。

 

今回は、施工事業・製品サプライ事業の両面を展開し、ディテイリング業界でも紛れもなくトップクラスといえる大阪カーメイクアートプロに訪問。絢爛な世界のサービスラインナップに新たに加わったピュアゴースト。一方では導入に慎重だった側面も?

 

プロショップ様におけるゴーストの取り扱い方、ユーザー様における施工ショップの選び方のご参考になれば幸いです。

 


▲見るだけで心躍るハイエンド車両が多数入庫する堺市のカーメイクアートプロ

富裕層ニーズに応える最先端ケアサービス

 

どんな世界でも突出したトップクラスの存在がいますが、カーメイクアートプロ(大阪府堺市、丸山義昭代表)はまさにディテイリングショップにおけるその代表的な1つでしょう。ショップに1歩足を踏み入れると、輸入車を中心とした多彩なハイエンドカーが、このショップが多くの富裕層に支持されていることを窺わせます。

 

入庫車両全体の約85%が輸入車という同社で人気なのが高級コーティングです。アメリカの先進的なメーカー「ファインラボ」や「セラミックプロ」、自社独自ブランド「ウルゴ」などの高品質な資材を取り揃え、丁寧な磨き技術とともに提供されるコーティングサービスは1台の施工価格が20万円を超えることも珍しくありません。
また、丸山代表自身が開発に携わったスプレー型ペイントプロテクションフィルム(PPF)「フェニックス・スクラッチガード」も人気サービスの1つ。塗装ブースで施工する液体型のため、貼るタイプのPPFと異なり継ぎ目がなく綺麗に仕上がるのが特徴で、カラー塗装を挟んだり仕上げを調整することでカラーチェンジやマット(艶消し)化も可能。1台フル施工では100万円超となる高価なサービスですが、スーパーカーオーナーなどを中心に多くの施工依頼があるそうです。

 

また、ボディ外装だけでなくインテリアに関するサービスも“高品質”がウリです。高級自動車メーカーへもOEM供給するドイツのレザーリペアブランド「カラーロック」を使ったレザーケア・補修をはじめ、オランダの生地専門サプライヤーと提携した内装張替まで、内装の美観をハイレベルに維持・復元。こうした高品質な各種内外装のケアサービスは、スーパーカーや希少なクラシックカー乗りをはじめとしたエンドユーザーのみならず、高級車ディーラーや中古車販売店、同業者などプロからも頼りにされています。

 

ちなみにこれらコーティングやPPF、内装リペア・張替は同社での施工のみならず、海外ブランドは日本総代理店を務めており、事業者への資材卸売や技術講習も展開中。高品質な各種サービスを自社のみならず全国のプロショップを通じて提供しており、同社はサプライヤーとしてもディテイリングの世界で名を馳せています。

入庫車両も相まって高級感漂う黒基調の店舗内観。専門スタッフによる接客も丁寧で、高級車ディーラーさながら

丸山社長が開発に携わったり海外で発掘したりした独自のコーティング、PPFを展開。プロショップへの卸売、技術講習も手掛ける

旧車人気も相まり、内装のリペア、張替も人気。特に張替は職人が減少しており、事業者からの問い合わせも多いという

 

高品質認めた「ピュアゴースト」に絞って

高級コーティングやPPFを中心に富裕層のカーケアニーズに応えるカーメイクアートプロ。ディテイリングサービスの定番であるカーフィルムも、「創業以来継続してきた」(丸山代表)として同社にとって欠かせないサービスです。

実はカーフィルムは国内での普及率は低く、特にフロントガラス・運転席・助手席のフロント3面への施工はことさらに少ないのが現状です。一方で近年では、かつてのスモーク(プライバシー性向上)から一転、遮熱やUVカットなどの機能面へのニーズからフィルム施工するユーザーも増加中。同社でも「高性能コーティングなどの施工者様は、高機能なフィルムも合わせてご依頼されるケースも少なくない」そうで、コーティングやPPFに比べてカーフィルムの施工価格はリーズナブルながら同社全体の約15~20%を占めています。

そんな主力事業の1つであるカーフィルムの取り扱い製品に、今年から新たにゴーストシリーズが加わりました。導入したのは「ピュアゴースト」シリーズ。ブレインテックが21年、従来の海外製造シリーズと異なり、国内大手化学素材メーカーと共同で開発・製造した新作で、ゴーストの特徴である発色鮮やかなデザイン性はそのままに、国産の優れた技術開発力・品質管理力を活かした高品質な一品。一部製品ではUV遮断・遮熱という機能面の向上も図られています。

実は同社では、スーパーカーやクラシックカーなどと合わせてEVのテスラ車の入庫も多く、テスラに特化したカーケアサービスも展開中。エアコン使用=電力消費が航続距離の低下に直結するEVでは、カーフィルムの遮熱=エアコン効率の向上という観点からガソリン車以上にカーフィルムの機能的利点が大きい側面があります。高いデザイン性・機能性・品質の3拍子が揃ったピュアゴーストは、テスラ車はじめ同社に入庫するハイエンド車両に対し、より一層高い価値を提供していくことでしょう。

またこうした機能面に加え、特にフロント3面へのフィルム施工時に道路運送車両法で規定されている可視光線透過率測定の観点からも「安定した品質はお客様に案内しやすい」と評価。ゴーストをはじめとする発色系フィルムに対して当初は、「派手好きな大阪という地域柄もあり、以前から問い合わせは多数いただいていた。製品の適法性や顧客層を鑑みて導入を見送っていたのが正直なところ」との見解を明かす丸山代表。その同社が導入に踏み切った理由の1つがブレインテック宮地社長との出会いで、「あそこまでフィルムに精通した人はいない」の一言には、施工店であると同時にサプライヤーでもある同社だからこその”リスペクト”も感じられます。

高級車オーナーから高級コーティングやPPFとセットで施工受注することも多いカーフィルム。ウインドウプロテクションも手掛ける

以前から問い合わせが多かったというゴースト。品質の高さ、安定性を見て満を持してピュアゴーストの取り扱いを開始

内装張替をはじめとしたテスラ専用サービスも展開中。カーフィルムもEVとは高い相乗効果が見込まれる

 

派手さとは裏腹に…

華やかな入庫車両、国内外股にかけた多彩なビジネス、そんなカーメイクアートプロのサービスに加わったブルーが鮮やかなピュアゴースト…。一方で、派手で絢爛に見えるこの世界の裏には、丸山代表の純粋な“実直さ”があります。

同社の創業は1993年。丸山代表が「クルマに関わる仕事をしたい」という想いから単身武者修行を経て起業し、今に至るまで規模、サービス数の両面で拡張し続けてきました。現在提供されている数多くのディテイリングサービスは「自分が必要と感じたモノを探しただけ」だそうで、起業もその後の事業拡張もそのモチベーションは極めてシンプルです。

そして、そのシンプルな“想い”を実現するための丸山代表の行動力も特筆すべきものでしょう。自身のこだわりに叶う品質を求めて年中欧米各国を訪れ、前述したような日本未導入の数多くのアイテムを発掘。自社で扱うにとどまらず、それらを日本全国のプロショップに伝播させるとともに、近年ではモンゴルやタイといったアジア諸国へ輸出する試みも加速させています。
今回のピュアゴースト取り扱いにおいても、ブレインテックが推奨する可視光線透過率測定器「PT-500」を即時に導入。プロが扱うにしても決して安価ではない機器ですが、適法性という1つのサービス品質を担保するために「必要であれば」と即決したそうです。

余談ですが、ゴーストを生み出したブレインテック宮地代表からも、UVカットはじめ機能的な利点があるカーフィルムを「もっと多くの人に使ってもらいたい」というシンプルな事業動機を聞いたことがあります。
豪華なハイエンド車両が多数入庫するカーメイクアートプロと、鮮やかな発色が目を惹くゴーストシリーズ。その裏側には品質への強いこだわり、それを具現化する並々ならぬ行動力…。
「一見派手だけど、根底はシンプルかつ実直」という点で実は両者は似ているのかも。そんなことを思わされる訪問のひとときでした。

新資機材のリサーチや事業者への技術提供など、1年を通じて全国、海外を飛び回る丸山代表。美観維持をサポートしたいとの純粋な想いから、昨年からはイタリア製ガレージの輸入販売も開始

既存製品では納得がいかず立ち上げた独自のコーティングブランド「ウルゴ」。全国はもとより、海外のプロディテイラーでも使用されている

サプライヤーとしてコーティングや内装リペアの技術を講習する同社。カーオーナーのみならず多くのプロに頼りにされている

 

取材協力:カーメイクアートプロ

2022 取材当時